こんにちは!「買取サプリ」編集長のサクです。
「背面に小さなキズがあるんだけど…言わなかったらバレないかな?」
家電を買取に出す前に、こんなことを考えた経験はありませんか?実は私が買取店でカウンターに立っていた頃、これに近いパターンのお客様を山ほど見てきました。そして正直に申し上げると、隠れキズはほぼ100%バレます。しかも、黙って持ち込んだお客様の方が、最終的に損をするケースが多いんです。
「え、なんで?」という方のために、今回は元・買取店員の目線から「査定員はどこを見ているのか」「正直に申告した方が得な理由」を、包み隠さずお伝えしていきます。買取に出す前にぜひ読んでみてください!
目次
そもそも、なぜキズを隠したくなるの?
買取に出す側からすると、「キズがあると値段が下がる」というのは当然の心理です。だから少しでも高く買い取ってもらおうと、キズを隠したり、目立たなくしようとしてしまう。気持ちはとてもよく分かります。
でも、ここが落とし穴。査定員というのはプロです。毎日何十台もの家電を見ているから、キズの有無はあっという間に見抜いてしまいます。それだけじゃなく、「隠そうとした形跡」まで見えてしまうのが、この仕事の怖いところなんです。
隠そうとすると「余計に怪しい」
たとえば、本体側面のキズをテープで隠したり、マーカーで塗りつぶしたりするケース。これ、査定員には一瞬でわかります。むしろ「なぜここだけこんな処理をしているんだろう?」と不信感が生まれて、隅々まで念入りにチェックされるきっかけになってしまうんです。
自己流での傷隠しは、その商品全体への信頼を下げる行為。結果として、キズ以外の部分まで厳しく査定される可能性があります。
査定員は「ここ」を必ずチェックしている
では、プロの査定員は実際にどのあたりを見ているのでしょうか?家電の査定でよく確認される箇所をまとめてみました。
| チェック箇所 | なぜ見るのか |
|---|---|
| 天板・側面・背面 | 搬送中や設置時についたキズが集中しやすい場所 |
| 前面パネル・ボタン周辺 | 日常使いで擦れや爪傷が出やすい |
| 脚・底面 | 移動の際の傷や変形が出る。意外と見落とされがちな場所 |
| コードの被覆 | 折れ癖・破れなどの劣化チェック |
| 端子・接続部 | 錆や変形がないか。通電に直結するため重要 |
| 内部(フィルター・ドラムなど) | 使用感・汚れ・カビのチェック |
「背面なんか見えないから大丈夫」と思っていても、査定員は商品を持ち上げてぐるりと確認します。特に冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は、専門スタッフが出張して搬出するときに、あらゆる角度から確認するので、どこかに隠れキズがあれば必ず発見されます。
動作確認も抜かりなし
見た目だけでなく、通電・動作確認も査定の重要なプロセスです。電源を入れてからの起動の速さ、異音の有無、各機能が正常に動くかどうか、これらも全部チェックされます。
- 電源が入るか
- 異常音・異臭がないか
- 各ボタン・機能が正常に作動するか
- 画面や表示パネルに焼けや残像がないか
「普段使えてるから大丈夫」とは限りません。たとえば冷蔵庫であれば、電源を入れてしばらくしないと冷えてくるかどうかが確認できないため、査定員から「事前に電源を入れておいてください」とお願いされることもあります。
「正直に伝えた方が得」は本当か?
結論から言います。正直に伝えた方が得です。以下に理由を整理しますね。
理由①:サプライズ減額がなくなる
キズを申告せずに査定に臨んだ場合、査定員がキズを発見した時点で提示額が大幅に変わります。「最初に聞いた金額と全然違う!」という不満につながりやすいのが、このパターンです。
一方、事前にキズや不具合を申告しておけば、業者もそれを織り込んだ上で見積額を出してくれます。つまり「最初に聞いた金額 ≒ 最終的な買取額」になりやすく、スムーズに取引が完了します。
理由②:査定員の印象が良くなる
買取は、査定士との信頼関係が大切です。「背面に薄いキズがあります」「左下のコーナーがすこし凹んでいます」とサラッと申告してくれるお客様は、査定士から見てとても気持ちよく取引できる相手です。
逆に、何かを隠していそうな雰囲気があると、査定士側も「他に何かあるかも」とアンテナが立ちます。心理的に警戒されると、それだけ厳しい目で見られるリスクがあります。
理由③:余計なトラブルを防げる
宅配買取の場合、送ったあとで査定員がキズを発見するケースもあります。その場合、提示額が変わったり、場合によってはキャンセルと返送になることも。往復の手間と時間が無駄になってしまいます。
もし事前に申告しておけば、業者側も「その状態でどれくらいつくか」をある程度伝えた上で進められるので、こうした行き違いが起きにくくなります。
理由④:自己流での傷隠しは逆効果
気をつけてほしいのが、「少しでもキレイに見せよう」と自己流で補修することです。タッチペンで色を塗る、テープで隠す、といった対処は査定員に必ずバレます。しかも「一度剥がして処理し直す手間がかかる」と判断されるため、キズ単体の減額に加えて、再処理の手間賃まで引かれるリスクがあります。手を加えない方が、トータルで高くなることが多いです。
「隠れキズ」があっても、諦めなくていい理由
「じゃあキズがあったら大幅に値段が下がるの?」と心配した方、ちょっと待ってください。キズがあっても、思ったより高値がつくケースはたくさんあります。
小さなキズは想定の範囲内
買取業者は、中古品を買い取って修理・クリーニングして再販することを前提にビジネスしています。だから「使用感あり=即アウト」ではありません。背面の目立たない場所の薄いキズや、天板の小さな擦れ程度であれば、査定額にほとんど影響しないケースも多いです。
バイセルなど複数の大手買取業者も「傷があっても買取対象です」と明示しており、実際にキズありの家電でも査定を受け付けています。
年式・メーカーが重要
家電の査定において、キズ以上に重視されるのが「製造年式」と「メーカー」です。購入から2〜3年以内の比較的新しい商品であれば、多少キズがあっても需要が高く、それなりの査定額がつきやすい傾向があります。
一方、製造から5年以上経過した家電は、キズの有無に関わらず買取価格が下がりやすいのが現実です。「いつかまとめて売ろう」と思って放置していると、モデルチェンジや経年劣化でどんどん価値が落ちていきます。
- 購入から2〜3年以内が買取の「旬」
- メーカーによっても人気に差がある(国内大手ブランドが有利)
- 製造から5年を超えると買取不可になる業者も出てくる
おいくらマガジンの情報によると、エアコンの場合は特に年式の影響が大きく、製造から6〜10年を超えると処分扱いになり買取不可となるケースも多いとのことです。年式が新しいうちに査定に出すことが、結果的に一番の高値につながります。
付属品と箱が「救世主」になることも
キズがあって査定額に不安がある場合、付属品や外箱を揃えることで補える場合があります。リモコン・電源コード・ACアダプター・保証書・説明書などが揃っていると、査定員の印象が格段に良くなります。
「キズはあるけど付属品は全部揃ってます」という申告は、買取店側に「きちんと管理されていた商品」という印象を与えます。これは心理的なプラス評価として、査定額の底上げにつながることがあります。
査定をスムーズに進めるための「正直申告の作法」
正直に申告するといっても、どうやって伝えればいいのか迷うこともありますよね。ここでは、伝え方のコツをご紹介します。
事前に商品を確認して、キズをリストアップする
査定前に自分で商品を確認して、気になる箇所をメモしておきましょう。宅配買取の場合は、写真を撮って業者に送るのも有効です。
確認しておきたいポイントはこちら:
- 目立つキズ・凹みの場所と大きさ
- 操作ボタンや画面の状態
- 電源がちゃんと入るか
- 異音・異臭がないか
- リモコンや付属品の有無
伝え方の例文
対面査定の場合、こんな感じで伝えると自然です。
「右側面に薄いキズが一箇所あります。動作は問題ありません。付属品はリモコンと電源コードがあります。」
短くてOKです。むしろ余計な言い訳は不要。「キズがあります」とさらっと伝えるだけで、査定員は「誠実なお客様だ」と感じてくれます。
宅配買取であれば、申込フォームの「商品状態」の欄にキズの場所と大きさを記載しておくのがスムーズです。業者によっては、事前に写真を送って概算を教えてくれるところもあります(おいくらの一括査定サービスなど、複数社にまとめて問い合わせできるサービスも便利です)。
まとめ
今回の記事では、家電買取における「隠れキズ」の取り扱いについてお伝えしました。改めて要点を整理するとこんな感じです。
- 査定員はプロ。隠れキズは天板・側面・背面・底面まで、ほぼ確実に見抜かれる
- 自己流の傷隠し(テープ・タッチペンなど)は逆効果。余計に減額されるリスクがある
- 正直に申告するとサプライズ減額がなくなり、査定士の印象も良くなる
- キズがあっても諦めなくてOK。年式・メーカー・付属品次第で高値がつくことは多い
- 買取の「旬」は購入から2〜3年以内。迷ったら早めに査定に出すのがベスト
「どうせ安くなるから」と後ろめたい気持ちで持ち込むより、「こんな状態ですがよろしくお願いします!」とオープンに申告する方が、気持ちよく取引できるし、結果的にお得なケースがほとんどです。
あなたのおうちで眠っている家電、もしかしたらまだまだ価値があるかもしれませんよ。ぜひ一度、査定に出してみてくださいね!